「第15話『新しい友達』」

唐突だが、今日は僕の新しい友達をみんなに紹介しようと思う。
ラフォーレ原宿小倉に新しくオープンしたゲーセンで、僕らは偶然知り合ったんだ。

では早速紹介しよう。
僕の新しい友達、レッサーパンダのフウタくんだ。

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フウタくんは、ガラスケースに閉じ込められ、見世物にされていたんだ。
つぶらな瞳でこっちを見つめるフウタくんを見て、「何とか助けたい」と僕は思った。
そこで、お店の人に相談してみることにしたんだ。

僕:「フウタくんがかわいそうだ。お願いだから、フウタくんを放してあげてよ。」
店員さん:「お金を払って、ガラスケースの中にあるクレーンをうまく操作し、端っこの穴まで上手に運ぶことが出来たなら、フウタくんは君にあげよう。」
僕:「ありがとう。ありがとう店長さん。僕はがんばって上手にクレーンを操作するよ。」
店員さん:「果たして、君に出来るかな?フフ。」(去っていく店員)

僕は、なけなしのお金を払ったよ。100円。フウタくんのためなら安いもんだ。
でもクレーンを操作するのは思ったよりも難しくて、フウタくんを助けることが出来なかったんだ。
僕は涙した。ガラスケースにすがりながらこう言った。
「ごめん。ごめんよフウタくん。僕には君を助けられなかったよ。」

実際のところ、財布にはあと100円残っていた。
しかし、家にはお腹をすかせた幼い弟や妹たちが待っている。
この100円を使ってしまうわけにはいかないのだ。

その時、ガラスケースの中にグッタリと横たわっているフウタくんが、そのつぶらな瞳を潤ませながら、僕に向かって確かにこう言ったのだ。
「僕は大丈夫。大丈夫だから・・。」

囚われの身にもかかわらず、なんて謙虚なフウタくん。
心を強く打たれた僕は、気が付くと残っていた100円を支払っていた。

「フウタくん、待ってろよ。僕が必ず助け出すから。幼い弟や妹たちもきっとわかってくれるさ。」

そうして僕は、見事なクレーンさばきでフウタくんの救出に成功したのだ。

「やあ、フウタくん。僕はタツオ。よろしくね。」
「ありがとうタツオくん。ありがとうありがとう。」

家に帰ると、幼い弟や妹たちは、かわいいフウタくんを見て大喜び。

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壊れかけのシンセサイザーに横たわるフウタくん。

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得意のギター演奏を披露するフウタくん。

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カズクン対フウタくん。

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飛ぶ劇場新作は『カズクン vs. フウタくん』に決まりだね。
全国的な大ヒット間違いなしだ。