暑い夏は、まだまだ続いていた。
僕らは、日常のくだらない話や月の明かりや川面に映る街の光を肴に、ビールやワインや日本酒や泡盛やら、アルコールを含む液体ならもう何だって飲んでいた。

僕らは、それら数種類のアルコールの加勢もあって、少なからず高揚していたのかもしれない。
日が変わる1時間ほど前、気がつくと、僕とNこされ劇場のI原くん、市職員のMくんは、全身ずぶぬれで足から血を流しパンツ一枚で川岸に立っていた。
いったい、この3人に何が起こったのか。
いったい僕らは、どこに向かおうとしていたのか。
いったい、大人の階段はどうすれば登れるのか。
真実は、暗闇とアルコールによって、すべてうやむやにされてしまった。
いや、知らない方が良い真実だってあるのだ。きっと。

しかし、その傷跡とヒリヒリとした痛みは、確かな真実として翌日の朝にも残っていた。
暑い夏は、まだまだ続く。