「第13話『壊れかけのシンセサイザー』」

僕の10年以上愛用のシンセサイザー、コルグ01/W。
大学の頃に長期ローンで購入。当時20万円くらいしたんじゃないかな。
僕の「なんちゃってミュージシャン」ライフはここから始まったのだ。
そんな僕の友達を紹介しよう。

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うん、今見てもかっこいい。
これを使って酔って作った「なんちゃってミュージック」は未発表を含め100曲は超えるんじゃないかな。数えてないけど。
YMOのテクノドン東京ドームライブでは、細野さんも同じ機種を使ってたのだ。
そんな思い出の自慢のシンセサイザー。

ある日、電源を入れるとディスプレイに「ERROR:Battery Low」とのメッセージ。

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もう少しアップの写真。

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内蔵バッテリーが寿命みたいだ。
音は出るのだが、音色を切り替えても同じ音しか出ない。
つまりこれ使えないってことですよね。

ガガーン(ショックを表す表現)。

この気持ちをポエムに(以下略)。


「壊れかけのシンセサイザー」

大きなノッポのシンセサイザー
おじいさんのシンセサイザー
思春期に少年から大人に変わる
今はもう動かない おじいさんのシンセサイザー
本当の幸せ教えてよ 壊れかけのシンセサイザー


シンセサイザーに求めるにはあまりに難しい要求じゃないかなそれは。


気を取り直し、メーカーに電話。
ついでに最近ボタンを押してもなかなか反応しなくなってたので、それも一緒に修理可能かどうか訪ねてみる。

メーカーの人の話を簡単にまとめると、
「古くて部品がないかもしれないけど、送ってくれたら数万円で直るかもしれないけど、直らないかもしれない。直ってもすぐ壊れるかもしれない。その時もう部品がないかもしれない。もう諦めて新しいの買ったら?」
そうは言ってないが、要はそういうことらしい。

あー困ったなあ。
思い出深いマシンなので、まだ使いたい。
しかしそんな状況で多額を投じてでもこのマシンにこだわるべきなのか否か。

もう少し悩んでみることにする。

今はもう動かない、おじいさんのシンセサイザー。
本当の幸せ教えてよ、壊れかけのシンセサイザー。