公演記録

vol.31 『蛙先生』(2010)

あれから10年、そんな先生の事など忘れていた頃。
私は、蛙先生に偶然出会ってしまったのでした。

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<撮影:藤本彦>

飛ぶ劇場vol.31 『蛙先生』
作・演出 泊篤志


先生は“蛙先生”と呼ばれていました。
顔は蛙に似ていたかも知れません。
けれどもそれが決定的な“あだ名”の理由ではありません。
実は、先生は、蛙と会話が出来ていたのです。
それから間もなくして先生は姿を消しました。
私たちは「先生は蛙の国に行ったんだ」とか噂してましたけど、
今思えばあれは何らかの理由で失踪していたのだと思います。
あれから10年、そんな先生の事など忘れていた頃。
私は蛙先生に偶然出会ってしまったのでした。
コンビニのバックヤードで。


ちょっと評伝劇みたいな感じで
1990年に初演された『冒険王』という芝居がある。その後再演されたり、
北九州芸術劇場のプロデュース作品として上演された事もある作品である。
この物語の中には、年老いた先生が、かつての生徒達の“敵”として現れるんだけど、
上演するたびに、実のところ、その先生の事が気になっていた。
自分が歳を取ったという事情もあるだろう。
親が老いてきたという現実もあるだろう。
あの先生の事が描けないかと思った。
物語はまったく別である。
話自体はまったく何もリンクしていない。
出てくるであろう先生はそんなに老いて無いし。
けど、ほとんど描かれなかったあの先生にも、何らかの人生があったに違いない。
良く見知ってたはずのあの人の、見知らぬ何年間かを描けないか。
ちょっと大袈裟めに言えば、評伝劇みたいな感じで。
戯曲を書き始める時、そんなふうに思った。                    (泊篤志)


■キャスト
内山ナオミ 寺田剛史 木村健二 葉山太司 桑島寿彦
米倉沙衣子 上野詩織 中川裕可里 脇内圭介 / 宮脇にじ(客演)

■スタッフ
作・演出  泊篤志
美術    柴田隆弘
照明    乳原一美
音響    杉山聡
劇中歌   泊達夫
衣裳    内山ナオミ(工房MOMO)
舞台監督  森田正憲((株)エフジーエス)
宣伝美術  トミタユキコ(ecADHOC)
制作    藤原達郎・木村健二

協力  北九州芸術劇場、(株)エフジーエス
助成  芸術文化振興基金助成事業
主催・企画・製作  飛ぶ劇場


日替り出演者情報
以下の日程で、日替りで団員が出演します。

12日(金)14時の回…大畑佳子
12日(金)19時の回…鵜飼秋子
13日(土)14時の回…加賀田浩二
13日(土)19時の回…藤尾加代子
14日(日)14時の回…藤原達郎

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