公演記録

vol.23 『生態系カズクン』、『カズクン、旅に出る』 2本立て (2003~2004)

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第3回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞(1997年)し、以降、日本全国はもとより、2001年には中国北京でも上演された、『生態系カズクン』。島原弁にちょっと似た、架空の「棒ヶ削(ぼうがずり)弁」で一族の機微を届けます。 その『生態系カズクン』と、カズクンで描かれた家族の“外側”を描いた“カズクン外伝”とも言うべき新作『カズクン、旅に出る』との連続上演です。

九州の片田舎で起こった「生」と「死」と「家」をめぐる、ある家族の物語と、その物語を裏側から見た、もうひとつの「生」と「死」をめぐる、ある動物たちの軌跡を、丹念に、そして唄など歌いながら馬鹿馬鹿しく、涙ちょちょ切れながら描いていきます。 北九州芸術劇場「小劇場」で一番初めに上演されるこけら落とし作品!

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飛ぶ劇場vol.23『生態系カズクン』
これは、棒ヶ削という九州の片田舎で起こった、
「生」と「死」と「家」をめぐる、
ある一族の一瞬の物語である。
【出演】
つかのみき、木村健二、藤尾加代子、権藤昌弘、寺田剛史、鵜飼秋子、内田ゆみ、
花田優子、藤原達郎、猪股俊明(客演)、葉山太司(客演留学生)

飛ぶ劇場vol.23『カズクン、旅に出る』
これは、棒ヶ削という九州の片田舎で起こった、
カズクンと名付けられた「猫に良く似た動物」の生涯をめぐる、
生きとし生けるものたちの壮大な物語である。
【出演】
つかのみき、木村健二、藤尾加代子、権藤昌弘、内山ナオミ、有門正太郎、橋本 茜、
門司智美、北村功治、泊 達夫、宗像秀幸、桑島寿彦

【客演プロフィール】
猪股俊明:福岡市出身。「舞台芸術学院」の水をくぐり、
「金杉忠男アソシエーツ」に1993年参加。
数々の舞台を経て2001年には青年団『上野動物園再々々襲撃』出演。

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作・演出/泊 篤志 舞台監督/福田純平 舞台監督補/山口千琴・中安翌 舞台美術/柴田隆弘
衣裳/内山ナオミ(工房MOMO)  照明/時佐 勝 音響/泊 達夫 音響OP/中村恭子
チラシデザイン/トミタユキコ 方言指導/つかのみき・葉山太司 制作/谷瀬未紀・鶴元ふみ

■ 『生態系カズクン』、『カズクン、旅に出る』 ツアー記録
2003年8月23日~31日 北九州芸術劇場 小劇場(こけら落とし)
2003年9月13日・14日 長崎ブリックホール(長崎市招聘)
2004年2月21日・22日 青山円形劇場(東京国際芸術祭参加)

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【作・演出/泊篤志より】
カズクンというのは私の実家で両親と暮らしている猫である。
私の高校入学と同時にその家に引っ越し、その時にはもうその周辺でカズクンは生活していた。
だからその猫は20年間は生きている事になる。
我が家には、好きな時に来て好きな時に出て行く。
おそらく彼女は(カズクンは雌猫です)飼われている、という感覚が無い。
おそらく「わりと一緒に暮らしている」くらいのつもりなのだろう、と思う。
そんな不思議な関係ゆえ、我々の「生活」は長続きしたのかも知れない。
長生きもそのせいなのかも知れない。 そういう状態を描きたくて1997年に『生態系カズクン』を上演してから、もう6年。
常に思い続けていたのは、「カズクンは、ウチに来ている時以外はどんな生活をしているのだろう?」という疑問だ。
我が家では見られないヤツを見てみたい。どんな猫と遊んでいるのか?猫以外と交流があるのか?
彼氏は居たのか?子供を産んだことがあるのか?そう言えば、これらの事を驚くほど我ら家族は知らない。
だから描いてみる事にした。
『カズクン、旅に出る』
『生態系カズクン』は麦山家という家の中での話だったが、今回は麦山家の外の話だ。
決して続編では無い。『生態系カズクン』という物語の裏で、物語の始まる前に、彼女はどんな生活を送っていたのか・・・。
それは彼女が過去を振り返る旅でもあるし、そろそろ死期の近づいた老婆のあの世への旅でもあるかも知れない。
断然、皆さんにも2つのカズクンの物語を旅していただきたいと思う。
2つが合わさって初めて見えてくる表裏一体の景色を見ていただきたいと思う。

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【南河内万歳一座/内藤裕敬座長からのお言葉】
酒を飲みながら他人の悪口や陰口をやっておりますと、
泊君は「そういうの、やめた方が良いと思います」てなこと言って
僕に反省をうながす。そういう泊君は酒も飲まず「そういうこと」を
戯曲上でやってのける。
どっちがイジワルな人間か?
泊君が例えば「カズクン」でやってしまったことを、僕には止められないし、
泊君はもう止まらない。
止めようのない人間関係を止めるためには、かくもバカバカしいお葬式が
必要なのかと、トメドなく笑う泊君にトドメをさされる芝居でございます。

【濃密な芝居、美しい時間】
この舞台からは、家族が共有せざるをえない過去の痛みや喜び、それら一切合切を許容してしまう時間の流れを味わえた。
1998年11月(毎日新聞記者/高原克行)

【リアリズムとのたわむれ】
北九州で見たときには、客席のつくりの違いもあるが、田舎のひなびた時間を感じた。博多では、演技がずいぶん洗練されて、笑いがはじけるコメディーのテンポ。猫似ならぬ博多似の芝居になってしまうのが不思議だ。
地元の芝居もついにここまで来たかと、うれしくなった。
「朝日新聞」2000年9月14日(演劇評論家/梁木靖弘)

【恐ろしくも愛すべき舞台】
不気味さとおかしみの中でショックを受けた。人も猫も、家も血縁も、生も死も一連の生態系として思いやることを教えられた。(略)演劇はこんなにも自由に表現ができると改めて納得した。
「日本経済新聞」2000年10月5日(「早良美術館るうゑ」主宰/東義人)
※チラシにて東氏を「日経新聞記者」と表記しましたが誤りです。関係の方には謹んでお詫び申し上げ、訂正致します。

【「生態系カズクン」の独特な魅力】
今では失われた人と神と霊魂の交わり、豊穣な自然に帰る気配が舞台に濃密にたち昇ってくる。
「噂の真相」2000年11月号(演劇評論家/江森盛夫)

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潮騒の聞こえる装置の一部

公演一覧

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