vol.16 『生態系カズクン』 (1998)
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飛ぶ劇場vol.16 『生態系カズクン』
作・演出/泊篤志
これは、棒ヶ削という九州の片田舎で起こった、
「生」と「死」と「家」をめぐる、
ある一族の一瞬の物語である。
第3回日本劇作家協会新人戯曲賞受賞作、待望の再演!
そして東京初公演!!
【北九州公演:第6回北九州演劇祭参加公演】
日時:1998年11月20日(金)19:00
21日(土)19:00
22日(日)14:00/18:00
23日(祝)14:00
会場:スミックスホールESTA
チケット:一般前売 1800円 当日2000円
高校生以下前売 1300円 当日1500円
【東京公演:第11回大世紀末演劇展参加公演】
日時:1998年12月11日(金)19:00
12日(土)15:00/19:00
13日(日)14:00/17:00
会場:こまばアゴラ劇場
チケット:一般前売2000円 当日2500円
学生前売1500円 当日2000円
出演
つかのみき/北村加奈子/桑島寿彦/北村功治
アルモン正太郎/橋本茜/寺田剛
泊篤志/山仲美佳/とのしげを
スタッフ
作・演出 / 泊篤志
照明 / 竹岡由紀子
音響効果 / 黒崎あかね
衣装 / 内山ナオミ(工房MOMO)
装置 / 古村義明
制作 / 谷瀬未紀(劇的企画NEO)・花田優子
企画製作 / 飛ぶ劇場
『生態系カズクン』評(テアトロ97年11月号より抜粋)
力みもこだわりもない、実にあっさりした味わいの舞台で、10年の達成をすっかり見せてくれた。舞台は九州のどこか。そこでは死者を埋葬する前に魂を呼び寄せて、この世への心残りを解消してあげるという風習が今も続いている、という設定だ。とは言っても舞台上で展開する情景は、よくある通夜である。(中略)そのままではちょっと変わった小津映画になってしまいそうだ。だが、彼らには猫に似た人間のような動物「カズクン」を登場させることで劇的緊張を生んだ。さらに、架空の方言も仕掛けの一つ。九州の言葉のようだが、だれにも分からない単語が時折まじって、それもまた観客の頭脳に快い緊張を強いる。彼らは一昨年の「ジ エンド オブ エイジア」で架空言語ゴワザーム語を作り、この言葉によるせりふだけで進むシーンや、この言葉による民謡も披露している。過去にもよく試みられた手法だが、今では自分たちの得意技としている点は高く評価できる。
◎高原克行(毎日新聞社記者)
「泊」という名前は珍しい。日本では、九州地方の海沿いなどを中心に生息する泊族。飛ぶ劇場の作家・演出家である「泊篤志」という人は、日本の本州と九州の境、北九州の門司区という所の泊族の出身である。大学時代に演劇を始め、プレステに負けぬよう捨て身の広告を打っているあの有名ゲーム会社に就職し、ゲームを作っていたという変り種。
その泊篤志が代表を務める劇団が「飛ぶ劇場」である。
「飛ぶ劇場」は、つかみどころがない。ありとあらゆるスタイルの芝居をして、その度に変貌し観客を煙に巻く。テンポのいい「歌アリ踊りアリ芝居アリ」のミュージカル(!?)をして観客をバカ笑いさせたかと思えば、青年団ばりの静かな演劇で観客をポカンとさせる。ショートコント集もやれば、ダンスオンリーな公演を打ったりする。わけがわからない幅の広さである。
けれど地方の劇団にありがちな、東京の有名劇団の物まね的な感じはなく、ホンモノのオリジナリティーがある。東京で言えば4000円くらい払っても損はない!といいたいけど、これはあくまで個人的見解。でも「東京⇔地方」の演劇為替レートがるとすれば2000円で観れる今回は絶対「買い」だと思います。昨年「泊篤志」が日本劇作家協会の新人戯曲賞をとってしまったこともあり、目に見えてます、「飛ぶ劇場」の株価高騰は。
「泊」という名前を見たら要注意です。
◎泊 貴洋(演劇ぶっく編集部) *泊篤志と血縁関係はありません。
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