日記

主に藤原が書きます。

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「カズクン」5/1

今年は飛ぶ劇場の創立30周年であり、本公演は「生態系カズクン」です。飛ぶ劇場の初期の代表作で、14年ぶりの再演となります。かく言う僕も、入団前、初めて見た飛ぶ劇場の作品はカズクンで、入団して最初に出演した作品もカズクンです。

僕が言うのもおこがましいのですが、ご存知ない方のために説明しますと、カズクンというのは、泊さんのご実家で飼っていた猫のことです。カズクンという名前なのですが、メスです。カズくんじゃなくてカズクンです。だからあえて付けるなら、カズクンちゃんです。「生態系カズクン」は泊さんがカズクンをモチーフに書いた作品です。

もう亡くなってしまったのですが、たいへん長寿な猫で、僕はカズクンに会ったことがあります。
公演会場で販売するCDの録音をするため、泊さんの実家を訪れました。当時、達夫さんが実家に住んでいたからです。日曜日か何かだったと思うのですが、ご両親は外出されていて、達夫さんだけが家にいたと記憶しています。「カズクン、見る?」と達夫さんに聞かれて、「はい」と答えました。夏の暑い日で、居間に涼しげな素材の寝椅子が置いてあり、その寝椅子の下に、カズクンが座っていました。僕は居間に這いつくばって、カズクンを見ました。会った時にはもうずいぶんなおばあさん猫だったのですが、白い毛のきれいな猫でした。微動だにせず、じっと目を合わせていました。「こんにちは」と僕が言っても、微動だにしませんでした。「はじめまして、藤原です」と言っても、目を合わせたままじっとしていました。にゃあとか言わないかなと思って僕も這いつくばったままじっと見ていたのですが、「あんまり見てると、ひっかかれるよ」と達夫さんに言われ、こわくてやめました。
それが僕とカズクンの思い出です。そのあと達夫さんの部屋に行き、「どいつもこいつも乳狙い」という男はみんな女性のおっぱいが好きだということが高らかに歌い上げられる曲の中で「Oh!」という叫び声を一言録音して帰りました。

何が言いたいのかと言うと、「生態系カズクン」の出演者オーディションをしますので、興味のある方は是非ご参加ください。

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「劇トツ」3/20

昨日、劇トツを見に行きました。ヒロシ軍、おめでとうございます。夏の公演も楽しみにしています。
鳴かず飛ばずという劇団が参加していたのですが、以下、鳴かず飛ばずを見ていて思いついた20秒くらいの台本です。

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『教室』

 [登場人物]
 生徒
 先生

 キンコンカンコン。(SE)
 教室。
 椅子だけがある。
 生徒がいる。
 机に向かって勉強するジェスチャー。

生徒 赤点とったから補習だあ。早く帰りたいなあ。

 先生、来る。
 教室のドアをあけるジェスチャー。

先生 (ドアに手をかけ)がらがらがらがらがら…
生徒 起立。

 生徒、立つ。

先生 がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら…
生徒 …

 生徒、先生を目で追う。

先生 がらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがらがら…
生徒 …

 先生、舞台から見えなくなる。
 生徒、目で追う。
 終わり。

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来年の劇トツ×20秒にこの作品で参加します。

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「ハムスター」3/16

「ただいま。」と子どもがと友達の家から帰ってくると、手の上で白くてちょろちょろ動いているものが見えました。「それ何?」と聞くと、「ハムスター。」と言いました。「どうしたの?」の聞くと、「飼おうと思って。」と言いました。「◯◯君の家の?」と聞くと、「エサはなんでもいいって。」と教えてくれました。「返しておいで。」と言うと、「わかった。」と出かけて行きました。

しばらくして子どもが「ただいま。」と帰ってきました。虫カゴにハムスターが2匹入っていました。「どうしたの?」の聞くと、「虫カゴでも飼えるって。」と言いました。「増えたけど。」と聞くと、「昼に寝て、夜起きるんよ。」と教えてくれました。「返しておいで。」と言うと、「わかった。」と出かけて行きました。

しばらくして子どもが「ただいま。」と帰ってきました。虫カゴの中に草がしきつめられ、ハムスターがメシを食っていました。「どうしたの?」と聞くと、「この草がベッドになるんよ。」と教えてくれました。「なんか食ってるけど。」と言うと、「ヒマワリのタネ。」と教えてくれました。「返しておいで。」と言うと、「名探偵コナンが始まる。」とテレビをつけました。埒があかないと思って、奥さんの帰宅を待ちました。

ハムスターを飼い始めました。

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「モビール」2/9

家にモビールを飾りました。妻への誕生日プレゼントという名目で、ここだけの話、自分がほしくて買いました。森見登美彦さんの「ペンギンハイウェイ」に、歯医者にモビールがぶら下がっていて、ゆるゆると動く描写があり、それがとても素敵だったので、自分ちにも飾れないだろうかと考えたのです。

今までモビールを買おうと思ったことがなかったので、まずネットで検索しました。ピンキリですが、2000円くらいから販売されており、いい物になれば1万円を超えました。
それからおもちゃ屋さんに行きました。誕生日がせまっていて、ネットで注文すると間に合わない可能性があったのです。しかし、おもちゃ屋さんに置いているのは赤ちゃんをあやすためのモビールばかりで、大人が鑑賞するためのものは置いていませんでした。

手ぶらで妻の誕生日を迎えました。ハッピーバースデーの歌を歌い、ケーキのロウソクを吹き消し、「おめでとう。」と拍手をし、プレゼントを出すタイミングでスマホの画面を見せ、「こういうのをプレゼントしようと思うんだけれど、どれがいい?」と聞きました。妻はあきれましたが、もうけっこうそういう事を過去にもしてしまっているので、慣れています。慣れたと思いたい。あきらめの境地に達しているので、気分を切り替えた妻はモビールを選びました。スマホを見ながら「気球か魚のモビールがいい。」と言いました。僕は魚の方がよかったので、「じゃあ魚で。」と言いました。

数日後、魚のモビールが届きました。再度ハッピーバースデーの歌を歌い、「おめでとう。」と妻に渡しました。箱を開けると、ほっそいハリガネだかワイヤーの先に、ぺらっぺらの紙の魚が5、6匹くっついています。もうちょっと重量感のあるものをイメージしていたので、若干心許なさを感じましたが、重量感があっちゃ、ゆるゆる動かないよな、と思い直しました。

天井に吊るすための手段を全く考えておらず、どうしようかと妻に相談すると、妻が事前にナフコでそういう金具を買ってストックしていました。金具を使って吊るそうと思いましたが、不器用な僕がすると天井にぼこぼこと穴があき、モビールがからまってこんがらがる可能性が大きかったので、妻が行いました。全部、妻がしました。

それ以降、うちの居間では魚のモビールがゆるゆると動いています。ふとした時に目に入り、いい感じです。妻も気に入ってくれています。くれていると思いたい。難点は、エアコンの近くに設置してしまったため、エアコンを動かすと、魚たちが濁流に飲まれたようにてんやわんやすることです。なのでモビールを飾ってから一度もエアコンを動かしていません。エコ。

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「ミーティング」11/16

先日、飛ぶ劇のミーティングがありました。ミーティング開始の20分前に事務所に着いたら、まだ誰も来ていなくて、事務所の鍵が開いていませんでした。藤原は事務所の鍵を持っていないので、事務所の前で待ちました。
夜の7時前ですが、もう真っ暗になっていました。その日はスーパームーンの出る日でした。スーパームーンを見ようと思って、スーパームーンはどこかなと事務所の前をうろうろしながら空を探しましたが、曇り過ぎてて全く見えませんでした。スーパームーンって名前、セーラームーンと語感が一緒だなと思いながら、雲の上のスーパームーンに想いを馳せると、月に変わっておしおきするポーズも同時に頭に浮かびました。

10分くらいぼーっとしていると、泊さんがやってきました。僕が「おつかれさまです。」と言うと、泊さんが「まだ誰も来てないの?」と言い、事務所の鍵を取り出しました。「泊さん、鍵、持ってるんですか?」と聞くと、「そりゃ持ってるよ。」と答えました。そりゃそうだと思いました。事務所の鍵があきました。

事務所に入ってすぐ、僕は来る途中に買ったおにぎりを食べました。腹ペコだったのです。「達郎、いくつだっけ?」と泊さんが言いました。「36です。」と僕は言いました。「若いんだね。」と泊さんが言いました。「そうですか?」と僕は言いました。「そうでもないけど。」と泊さんが言いました。「そうですよね。」と僕は言いました。「老けてるよね。」と泊さんが言いました。「そうなんですよ。」と僕は言いました。「白髪ががね。」と泊さんが言いました。「やっぱり、そうですかね。」と僕は言いました。「白髪だよ。」と泊さんが言いました。「白髪かあ。」と僕は言いました。おにぎりを食べ終えました。

はやまんと文目くんが現れました。「おつかれさまです。」とみんなで言いました。文目くんは仕事帰りでスーツでした。はやまんは箱馬を持っていました。箱馬とは端的に言うと、木の箱です。「文目くん、そんな格好していると、なんだか地方公務員みたいだね。」と泊さんが言いました。「えぇ、まあ、そうなんですよ。」と文目くんが言いました。「はやまん、なんで箱馬持ってるの?」と泊さんが聞きました。「これ、嫁が、楽器の練習で使ったんです。」とはやまんが言いました。「楽器の練習?」と泊さんが聞きました。「まあ、あんまり、練習してませんでしたけどね。」とはやまんが言いました。はやまんは箱馬を片付けました。

太田カツキと宇都宮誠弥が現れました。太田カツキは奇抜なパーカーを着ていました。フードもかぶっていました。フードをぬぐと、キャップもかぶっていました。キャップのうしろの、サイズを調整する所の上の隙間から、しばった金髪を、馬のしっぽのように出していました。「写真、撮っていい?」と僕は聞きました。「あ、はい。」と太田カツキは言いました。僕は太田カツキの写真をスマホで撮りました。「達郎、カツキのこと、好きだよね。」と泊さんが言いました。「はい。」と僕は言いました。「まあ、俺も、カツキのこと、そんな嫌いじゃないけどね。」と泊さんが言いました。「ですよね。」と僕は言いました。「あぁ、あぁ…」と太田カツキが照れました。その一連の様子を、宇都宮誠弥が、不思議少年のアシカの役で会得した、表情を一切宿さない、無を極めた目で、じっと見ていました。

その後内山さんが現れ、みんなで雑談していると、木村健二から「5分遅れます。」というグループラインが来ました。みんな、スマホを一瞥し、何事もなかったかのように雑談に戻りました。

何が言いたいのかというと、後頭部で馬のしっぽのようにしばった髪のことを、ポニーテールと言います。

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「RRRR福岡-4」10/8

(前回のあらすじ)万代さんに感謝しました。

夜の回は青木くんが手伝いにくることになっていたのですが、時間になっても青木くんが現れません。「バックれたかな。」「バックれたな。」などと泊さんやすんと話していると、泣きそうな顔の青木くんが現れました。博多リバレイン内で迷子になっていました。僕は地下をまわっている時に偶然文目くんに会ったから、そんなに迷わずに来れたけれど、青木くんは誰にも会わず、地下から4階まで行き、また引き返して、ようやく会場にたどり着いたのでした。「フロアガイドを見ても、アンパンマンの顔しか目に入らない。」と、俺と同じことを言っていました。
泣きそうな青木くんをなだめようと思って、僕は青木くんに、「青木くん、青木くん、」と声をかけました。「なんでしょう。」と青木くんが言いました。「太田カツキの、あの迷彩柄の上着、何円だかわかるかい?」と僕が言うと、「…いや、ちょっとわからないですけど、何円ですか?」と青木くんが聞くので、「6000円です。」と答えました。「6000円かあ。」と、青木くんに笑顔が戻りました。よかった。
「6000円は、高いと思うかい?安いと思うかい?妥当だと思うかい?」と聞くと、「6000円は、高いです。僕の着てるこのシャツ、5000円なんですが、高いなあって、思いましたよ。」と青木くんが言いました。「まあ、6000円の上着を、高いと思うか、安いと思うか、妥当だと思うかっていうのは、人それぞれだからね。」と、僕は青木くんに言いました。青木くんは、「そうですね。」と言いました。そう言う僕の着てるシャツは、7000円でした。

青木くんも会場整理の仕事をすることになりました。昼の回をすでに経験した僕は先輩風を吹かせて、「追加のイスは、ここに並べるんだぜ。」「なるべく詰めて座ってもらうんだぜ。」などとアドバイスしました。青木くんは「はい、はい。」と言いました。
いざ開場してみると、夜の回も満席でした。青木くんは「本日、は、あの満席、満席を予定そておりまって、だからあの、お席の方をですね、詰めて、こう、にゃるべく、お願いできますと、大変ありがたいkとになっておりま。」と歯切れも滑舌も悪いアナウンスをしました。今度藤本瑞樹くんに、あれを歯切れよく言う言い回しを聞いておこうと思いました。

帰りが遅くなるので、夜の回が始まったら帰ることにしました。泊さんに「おつかれさまでした。」と言い、地下鉄に乗り、JRに出ると、ちょうど特急が出発するところだったので、乗っちゃえと思って、特急券を買いました。特急に乗っている時に、「福岡公演の手伝いをして、いろんなことがあって楽しかったなう。」みたいな内容のツイッターをしたら、田坂さんからすぐにリツイートがありました。時計を見たら8時ごろで、まだお芝居の本番中でした。「本番中の田坂さんからリツイートがあったなう。」と僕はさらにツイッターしました。

何が言いたいのかというと、万代さん、本当にありがとうございました。

おわり

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「RRRR福岡-3」10/7

(前回のあらすじ)歯切れの悪いアナウンスをしました。

昼の回の終演後、泊さんと田坂さんのアフタートークがあったのですが、僕もちょっとだけ出ることになりました。で、その様子を書こうと思ったのですが、泊さんがブログに書いてくれたので、アフタートークの様子はそちらをごらんください。写真は泊さん、田坂さん、藤原の3ショットです。
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昼の回が終わり、夜の回が始まるまで楽屋でぼーっとしていたら、富田さんが「藤原さん、これを見てください。」と、自分のスマホの画面を見せました。お城のイラストが表示されていました。GPS機能を使ってお城をめぐるアプリのようで、ポケモンGOのお城版のような感じでした。「めずらしいポケモンをゲットしたんですよ。」みたいなニュアンスで、「◯◯城を落としたんですよ。」と教えてくれるのですが、いまいちピンときませんでした。なぜなら僕は、そのアプリをやっていないからです。他にも富田さんがたくさん説明してくれましたが、忘れました。
富田さんのスマホに武士のようなキャラクターの人形がくっついてて、「それも、お城のアプリのキャラクターですか?」と聞いたら、「あぁ、これは『AKR』ですよ。」と言いました。当たり前のように言われても、僕はAKRを知らないので、「?」を顔で表現していると、「47人いるんです。」と追加情報をくれました。「わからないものに対して追加情報をくれても、理解は深まらない。」ということを顔で表現していると、見かねた万代さんがイチから説明してくれました。テレビ番組のキャラクターのようで、「AKRは赤穂浪士のことで、だから47人なんです。AKBにかけてるんですよ。」と、富田さんの3倍わかりやすく教えてくれました。
富田さんの勢いは止まらず、「AKRは曲も出してるんです。聞きます?」と、スマホから曲が流れました。僕は聞き、「へえ。」と言いました。富田さんは別のグループの紹介を始めました。万代さんが補足しました。曲が流れ、僕は「へえ。」と言いました。また別のグループ、万代さんの補足、曲、藤原のへえ、がその後2、3回続きました。
横で見ていたコンちゃんが、「藤原さん、表情がなくなっていますよ。」と言いました。僕は、「何をおもしろいと思うかっていうのは、人それぞれですよね。今僕は、お城と武士に関するプレゼンを受けているわけです。それを受けた僕の反応は、『へえ。』だったんですよ。」と答えました。コンちゃんは、うなづきました。
最終的に富田さんは「番組、見てもらった方が早いですね。」と言い、僕は富田さんのスマホで、「もしも戦国武将がキャバクラに行ったら」という設定の動画を5分見ました。
僕は、「へえ。」と思いました。

何が言いたいのかというと、万代さん、ありがとうございました。

つづく

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「RRRR福岡-2」10/6

(前回のあらすじ)太田カツキの好きな動物はウシ。

楽屋でずっとぼーっとしていたら、何しに福岡まで来たのかわからないので、制作チーフのすんに、何を手伝ったらいいか、聞きに行きました。受付で、すんと、すんの友人のSさんが、準備をしていました。僕はすんに、「何を手伝いましょうか。」と聞きました。すんは、「じゃあ、会場整理をお願いします。」と言いました。会場整理というのは、お客さんを席にスムーズに誘導するお仕事です。「わかりました。」と、僕は言いました。「満席の予定なので、詰めて座ってもらってください。」とすんが言いました。僕はちょっと考えて、「『詰めて座ってください』を、お客さんに失礼のないように言うと、どういう言い回しになりますか?」と聞きました。すんは、「…詰め…あいだを開けず、座って、もらえるようご協力…ご了承…協力…よろしく…ん、まあ、みたいな感じです。」と歯切れがよくありません。僕は、「ん…、ニュアンスはまあ、たぶん、俺も伝えられるんだけど、歯切れが悪いと、こう、お客さんに、失礼じゃないかなあ。」と言いました。すんは、「うーん…」と言い、考え込みました。Sさんも考え込みました。「『お詰め合わせの上…』っていう言い回しは、おかしいかな?」と僕は聞きました。「それじゃあ、なんかお菓子みたいですね。」とすんが言いました。Sさんもうなづきました。僕も、お菓子みたいかもしれないと思いながら提案したのでした。みんな、黙ってしまいました。
ちょうどそこに、脇内圭介が通りがかりました。「わっきー、ちょっと、いいかな。」と僕は言いました。「なんでしょう。」と、脇内圭介が立ち止まりました。僕は「『詰めて座ってください』を、お客さんに失礼のないように言うと、どういう言い回しになるかな?」と、さっきと同じことを聞きました。脇内圭介から、大体似たような答えが返ってきました。「うーん…」と言ってすんが考え込み、Sさんはにこにこし、僕はへらへらし、脇内圭介の頭はもじゃもじゃでした。

その後の昼公演は立ち見が出るほどの満席で、僕は開場中、満を持して、「…あ、えっとですね、本日、の公演はですね、えっと全…満席を予定しておりまして、えぇ、なのでえっと、お席の方をですね、こう、なるべく、こうあいだを、開けずにですね、座っていただけると、大変、ありがたいことになっておりますので、えぇ、あの、へへ…そうですね、なるべく、よろしくお願いします。」と、案の定、ぐだぐだのアナウンスをしました。見に来てくれたお客さん、ご協力ありがとうございました。

つづく

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「RRRR福岡」10/5

「Red Room Radio Reborn」、全公演終了しました。ご来場くださったみなさん、ありがとうございました。

僕は福岡公演のお手伝いに行きました。JRと地下鉄を乗り継ぎ、地下鉄の改札から直通で、公演会場のある博多リバレインに出たので、移動時間が長かっただけで、あまり福岡に出た、という気分になりませんでした。
チラシを持ってくるのを忘れて、博多リバレインホールが、博多リバレインの中の何階にあるのかがわかりませんでした。とりあえず、店内に掲示されているフロアガイドを見たのですが、アンパンマンの顔しか目に入らず(6階だか7階にアンパンマンミュージアムがあるのです)、リバレインホールの表示を見つけることができませんでした。まあ、そのうち見つかるだろうと思って、地下2階から順番に見ていくことにしました。
地下2階には飲食店がいくつか入っていたのですが、全体的にお値段が高めに設定されていて、岡山でいう所の天満屋と同じような印象を持ちました。太田カツキはこの空間になじんでいるんだろうか、なじんでたらいやだ、と思いました。ちょっと泣きそうになりながら地下1階をまわっている時にばったり文目くんと会い、事なきを得ました。
早めに着くことができたので、楽屋でぼーっとしていると、太田カツキが現れました。迷彩柄の上着を着ていました。おもむろにZIPPOのライターを取り出すと、オイルを注入し始めました。ZIPPOライターのメンテナンスです。まったく博多リバレインになじんでなく、安心しました。
「その上着、高いの?」と僕が聞くと、オイルを注入しながら「え、そんな高くないっスよ。」と太田カツキが言いました。「何円?」と聞くと、「6000円です。」と言いました。僕は6000円の上着をよく見ました。よく見たら、迷彩柄が全部、動物の形でできていました。「あ、動物の形をしているね。」と僕が言うと、「そうなんスよ、かわいいでしょ?」とZIPPOのライターから目を離さず太田カツキが言いました。「動物、好きなの?」と聞くと、「動物、はい、好きです。」と言いました。「どの動物が好きなの?」と聞くと、太田カツキは上着を見て「やっぱり、ウシですかね。」とウシを指さして言いました。「あぁ、ウシね。」と僕は言いました。「かわいいっスよね、ウシ。」と太田カツキは言うと、オイルの缶をカバンに片付け始めました。カバンにはウマの絵が描かれていました。

つづく

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「RRRR」9/13

「Red Room Radio Reborn」と書くと長いから、最近では、みんな文字にする時、「RRRR」などと略します。
小屋入り前の、最後の稽古を見に行きました。
仕事終わりに、稽古場に向かおうとしたら、小雨が降っていて、僕は自転車通勤なので、雨合羽を、着ようかどうしようか迷いました。雨合羽を着ると、汗をかくし、着なかったら、まあまあ濡れます。まあまあ濡れることを選び、最寄りの駅まで、自転車を走らせました。まあまあ濡れました。
電車に乗って、小倉で降りました。降りて気づいたのですが、駅から、稽古場まで、また濡れます。傘を買おうか、まあまあ濡れようか、迷いました。まあまあ濡れることを選び、稽古場まで歩きました。さっきより雨が強く、周りの人は、みんな、傘をさしていました。赤信号なんかで足止めをくらうと、俺はなぜ傘を買わなかったんだろう、と悔やみました。今更後悔しても、近くにコンビニはないので、稽古場までずんずん歩きました。まあまあ濡れました。
小腹がすいたので、稽古場を通り過ぎ、近くのコンビニでブリトーを買いました。夕方、小腹がすいたら、最近の俺はブリトーです。ブリトーを買い、コンビニを後にし、今日の稽古場である、公共施設の中に入りました。
公共施設のロビーで、泊さんがパンを食べていました。
「おつかれさまです。」
と僕は言って、泊さんの隣に座り、ブリトーを食べました。パンと、ブリトーを食べながら、僕と泊さんは、ぽつり、ぽつりと、世間話をしました。主に、太田カツキのおもしろ話でした。僕の髪から、雨がしたたりました。
太田カツキのおもしろ話が、ひと段落したところで、泊さんは稽古場に向かいました。僕は、あまり早く稽古場に行っても、居場所がなくて困るので、もうちょっと、ロビーで時間をつぶしてから行くことにしました。カバンから、宇能鴻一郎の「むちむちぷりん」を取り出して、読みました。「むちむちぷりん」は、宇能鴻一郎の書いた、官能小説です。公共施設のロビーで、官能小説を読んでいるとは、思われたくないので、眉間にしわをよせ、左肘をテーブルに突き、ひたいの辺りを押さえ、小難しい顔をしながら、「むちむちぷりん」を読みました。
「むちむちぷりん」を読んでいたら、
「おつかれさまです。」
と、文目くんから声をかけられました。
「おつかれさまです。」
と、僕は、小難しい顔で返事をしました。
「…びしょびしょじゃないですか。」
と、文目くんが言いました。個人的には、まあまあ濡れたつもりでしたが、はた目から見ると、びしょびしょのようでした。小難しい顔で、僕は、
「思ったより、濡れました。」
と答えました。文目くんは、笑いながら、通り過ぎて行きました。公共施設のロビーで、びしょびしょのまま、官能小説を読む36歳はちょっとどうかと思ったので、やめて、稽古場に向かいました。
その後、稽古を見ました。みんな、いい感じに狂っていました。「RRRR」は、役者がエゴを発揮してなんぼの芝居だと思っているので、みんな、がっついてて、いいなあと思いました。
明日から小屋入りです。

何が言いたいのかというと、文中に「、」が多いのは、宇能鴻一郎の影響です。

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「皮膚科」8/9

皮膚科に行きました。もともとアトピー持ちなのですが、この夏は特にかゆみがひどくて、一日中体を掻いているのと、左手の中指に水疱ができて消えないので、行きました。
近所に皮膚科とエステを一緒にやっている病院があって、僕は一度も行ったことがなかったのですが、奥さんは行ったことがあり、「あの病院、混むよ」とおどされていたので、9時営業開始の所を、8時20分に行ったらさすがに誰もいませんでした。病院の人すらいませんでした。で、開かないドアの前でぼーっとしていたら、8時半には僕のうしろに10人くらいの列ができて、間違ってなかったと思いました。看護師さんが出勤し、ドアの鍵を開け、セコムを解除したので中に入ると「受付は2階です」という表示とエレベーターがありました。建物の構造がよくわからなかったのでとりあえずエレベーターに乗ると、エレベーターより階段から上がった方が早かったようで、受付表に先に名前を書かれてしまい結局僕は6番目になりました。軽く苛立ちを覚えましたが、まあ仕方がないと思って待ちました。
電車なんかを待っている時はケータイをいじったり本を読んだりするのですが、初めて来る病院なので場に慣れてなく、あまりあれこれする気にならなくて、じっと壁を見ていました。貼られたポスターを見ましたが全然内容が頭に入りませんでした。
9時前になると待合室に座りきれないほどの人が訪れました。小さい子どもを連れたお母さん、白髪を短く刈ってサングラスをかけたおっさん、おしゃれな服を着た若い女性、ほっぺたにガーゼをあてたおっさん、手押し車を使ってゆっくり動くばあさん、老若男女いろんな人が待っていました。小さな子ども以外、誰も声を発しませんでした。おっさんとおばさんと太った中年男性の親子連れが一番意味がわかりませんでした。誰が診察を受けるのか、3人とも受けるのか、息子だけ太り過ぎじゃないか、カンフーハッスルでチャウシンチーの相棒役をやってた人に似てる、などなど。
寝起きそのままのような格好のおっさんがサンダルでふらっとやってきて、「ニンニクスペシャルお願いしたいんやけど、朝から行けるかね?」と受付のお姉さんに聞いていました。お姉さんは「あ~、朝ですからねえ、ちょっと聞いてみますね」とおっさんに言い、「ニンニクスペシャル、朝から行けますか~?」とバックヤードに大声で聞きました。僕は、ニンニクスペシャルってなんだろうと思いました。「ニンニクスペシャル、行けま~す」とバックヤードから声が返ってきて、お姉さんがおっさんに「ニンニク、大丈夫です」と言い、おっさんが「じゃあ、ニンニクスペシャルで」と言いました。ラーメン屋の会話のようだと思いました。
しばらくして診察室に呼ばれました。男の先生が座っていて、「じゃあまず、指の水疱を見せてもらえますか?」と言われました。事前に問診票を書いて渡していたのです。僕は左手の中指を見せました。「あ~、ほんとう、水疱だあ」と先生は言いました。問診票に「水疱がある」と書いたのだから、あって当たり前だろうと思いました。「足にミズムシはありますか?」と聞かれ、「ありません」と答えたら、ピンセットで指の皮の一部を取り、顕微鏡で見て「カビはありませんね」と言われました。それが何を意味するのかわからなかったので、「そうですか」と答えました。その後アトピーのことをいくつか聞かれ、「では、このあと処置室の方へお願いします」と言われて、診察室をあとにしました。
処置室に行くと女性の看護師さんが待っていました。早口の慣れた感じで「まず赤外線をあてます」と言われました。僕が「指ですか?」と聞いたら、「え?」と聞き返されて、予想外の反応だったので僕は挙動不審になり、「あ、指、えっと指、指の方が水疱でして、それであと全体的にアトピーで、指、あの、指ですか?」みたいに聞いたら、「かゆみのある箇所に赤外線をあてます」と言われました。それで上半身裸になり、赤外線をあてました。アトピーにいいのだそうです。目には悪いから、「ぜったいに、目をあけないでください」と念を押されました。あけまい、と思いました。赤外線はほんのりあたたかくて、効いているような気になりました。それから患部に薬を塗ってもらいました。そのあと「◯◯するので手を出してください」と早口で聞き取れなかったので、また挙動不審になり「あ、手、水疱ですか、えっと、手はかゆくないのですが」と言って処置台に手の平を乗せたら、「注射は腕にします」と言われ、「え、注射ですか?」と聞き返したら、「はい、かゆみを抑える注射をします」と言われました。皮膚科に注射のイメージがなかったので驚きました。ニンニクスペシャルもおそらく注射だろうと、この時思いました。

体のかゆみは注射を打ったらおさまりました。
かゆくなくなったので自分の団体で「退屈という名の電車の駅のホーム」という芝居をしますのでどうぞよろしくお願いします。

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「ミーティング」7/19

先日飛ぶ劇場のミーティングがありました。飛ぶ劇場は賃貸物件の1室を借りて、事務所兼物置として使っているのですが、僕が到着すると先に来ていたメンバーが部屋の掃除をしていました。主に床を掃除していました。僕は来る途中に近所のスーパーでカラアゲを買ったのでそれが食べたかったのですが、みんなが床を掃除している中でカラアゲは食べづらかったので、「僕も床をあれしましょうか?」と近くにいたきむけんに聞きました。きむけんは「あぁ、うん」と言いました。僕は「床をあれする道具はどこにありますか?」と聞いたら、きむけんが「あぁ、うん」と言い、「もうないんじゃない?」とはやまんが言ったので、僕は「じゃあ、カラアゲ食いますね」とカラアゲを食べました。口実を作ったのです。
僕がテーブルでカラアゲを食べていると、掃除が終わりを迎え、みんな片付けを始めました。タツオさんが「休憩、休憩」と言ってテーブルにやってきて、パンを食べました。タツオさんもおなかがすいていたのです。きむけんが扇風機の近くに座り、マンガを読み始めました。僕はマンガが好きなので、「それ、何てマンガですか?」と聞いたら、「これ、サッカーのマンガなんだけど、監督目線でおもしろいんだ」ときむけんが言いました。僕はマンガのタイトルを聞きたかったのですが、きむけんは内容を言ったので、「ん」と思いましたが、もういいやと思って「へえ」と言いました。
コンちゃんが掃除中に見つけたカニをみんなに披露しました。ノサカ(文目)くんが「おみやげです」と言っておせんべいをみんなにくれました。僕と泊さんとはやまんでヒゲに白いものが混ざり始めた話をしました。きむけんがスマホで人をダメにするゲームをしました。中川裕可里の髪型は役作りの関係でアンハサウェイのようでした。アンハサウェイがインパクトのバッテリーを充電すると異音が鳴りました。ウィンドウズ10の話をしている時にコンちゃんがトロイの木馬のことをモロイのトクバと言いました。モロイのトクバを今年の飛ぶ劇流行語大賞にノミネートしました。内山さんはにこにこしました。桑さんはじっとしていました。

ミーティングを始めずに何をしていたのかと言うと、脇内圭介を待っていました。
『Red Room Radio~Reborn~』の公演情報を公開しました。

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「エレベーター」6/15

2016年1月、北九州芸術劇場での不思議少年の公演を見に行くためにエレベーターを待っていたら、太田カツキに会いました。太田カツキは、「あ、おつかれさまです」と小さな声で言いました。僕も小さな声で「おつかれさまです」と言いました。太田カツキは隣にいた女性を指して、「これ、うちの母です」と小さな声で言いました。隣にいた女性はこちらを向き、会釈をしました。僕はなんだかびっくりして、挙動不審な会釈をしました。太田カツキも人の子だというイメージが僕の中になく、「太田カツキ」と「お母さん」がうまく結びつかなかった結果の挙動不審です。太田カツキは僕を指して「こちら、劇団の先輩」とお母さんにぶっきらぼうに言いました。太田カツキのお母さんは、「息子がお世話になっております」と僕に言いました。僕はお母さんに「いえ、こちらこそ、お世話になっております」と挙動不審に言いました。言ってから、俺、別に太田カツキの世話にはなってないなと思ったけれど、わざわざ訂正するほどの内容じゃないと思ったので、言いませんでした。エレベーターが到着しました。
エレベーターに乗ったのは、僕と太田カツキと太田カツキのお母さんの三人だけでした。エレベーターに乗る前にあいさつは済ませてしまったので、乗ってからは無言でした。僕がきさくなタイプの人間であれば、「お母さんはおいくつですか?」「最近の息子さんはどうですか?」などのきさくな会話をするのですが、あいにく僕はきさくなタイプの人間ではないことを35年の人生で悟っていたので、きさくな会話は始まりませんでした。
だいたいのエレベーターがそうであるように、北九州芸術劇場のエレベーターも四角い構造をしていました。奥側の壁は鏡張りになっていました。僕と太田カツキと太田カツキのお母さんは、鏡張りの面以外の壁をそれぞれじっと見ていました。ときどき、エレベーターの階数表示をちら見しました。不思議少年が公演を行う劇場は6階だったのですが、まだ2階の表示が点灯している辺りで、6階が待ち遠しくてしかたありませんでした。
エレベーターが6階に到着して扉が開きました。立ち位置的には、太田カツキと太田カツキのお母さんが扉側にいて、僕が奥にいたので、太田カツキと太田カツキのお母さんが先に降りるものだと思って待っていたら、気をきかせた太田カツキと太田カツキのお母さんが、道をあけて僕の方を見ました。僕は「え、そんな、どうぞ」と言って、右手を斜め下から前方に振り上げたり下ろしたりしました。太田カツキと太田カツキのお母さんも「どうぞ、どうぞ」と言って、日本人特有のゆずり合いをしばらくやりました。このままじゃエレベーターの扉が閉まると思ったので、僕は「あ、じゃ」と言って、太田カツキと太田カツキのお母さんの間を抜け、右手を振り上げたり下ろしたりしながら先にエレベーターを降りました。太田カツキと太田カツキのお母さんも、それでようやくエレベーターを降りたというわけです。
劇場に入ると、舞台をはさんで両サイドが客席という作りになっていたので、僕の席から太田カツキと太田カツキのお母さんが並んで座っているのが見えました。人は見かけによらないと思いました。

何が言いたいのかというと、太田カツキはパッと見チンピラです。

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「公演情報」5/24

私事であれなのですが、大体2mm「退屈という名の電車の駅のホーム」の公演情報を公開しました。
今回、演出を二番目の庭の藤本瑞樹さんに依頼しました。
九州の演劇情報サイト「mola!」が記事を掲載してくれるという体で、インタビューを作ってみました。

Q:今回演出家として、二番目の庭の主宰であり、藤原さんの友人でもある藤本瑞樹さんを起用した理由は何ですか?
A:友達だからです。
Q:本当にそれだけですか?
A:まあ、それだけじゃありませんが。
Q:どちらかと言うと、友達だからじゃない方の理由が聞きたいです。
A:2004年はたしか、11月18日がボジョレーヌーボーの解禁日だったんですが、「解禁日にボジョレー祭りをしようぜ。」と藤本瑞樹さんからお誘いの連絡をもらって、今回出演する飯野さんと二人で出かけて、西小倉駅付近でボジョレーヌーボーを楽しんでいる時に、酔っ払った藤本瑞樹さんが飯野さんのお気に入りのスニーカーにボジョレーをこぼして、スニーカーに洗っても落ちない血のような赤いシミが残りました。
Q:その後、スニーカーはどうなったんですか?
A:飯野さんのスニーカーなので私はよく把握していませんが、ボジョレー祭りの後、飯野さんがあのスニーカーを履いている姿を見たことはありません。
Q:…それがもう一つの理由ですか?
A:黒字が出たらABCマートでスニーカーを買うんです。
Q:がんばってください。

※ABCマートとは…東京都渋谷区に本社を置く株式会社エービーシー・マートが展開する、靴や衣料品のチェーン店。2015年2月末の連結ベースで国内784店舗、海外191店舗を展開する。

何が言いたいのかというと、「Red Room Radio Reborn」の出演者を発表しました。
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「水族館」4/30

休みの日に、子どもが水族館に行きたいと言いました。車は奥さんが仕事で使っていたので、門司港まで電車で出て、フェリーに乗って唐戸に渡り、海響館に行くことにしました。たとえ車が家にあったとしても、電車とフェリーで行きます。車の運転が嫌いだからです。
電車に乗ると、子どもは先頭車両に乗りたがります。運転席から前方の景色が見たいからです。混んでいる時はあれですが、すいている時は、だいたい先頭車両には子ども(男の子)が数人群がっています。たまにマニアックなおじさんも群がっています。全然知らない子同士でも、電車の知識を媒介に話し始めます。ほほえましいです。たまにマニアックなおじさんも会話に加わります。個人的には俄然おもしろくなってくるのですが、「ほら、ちゃんと座ってなさい」と我が子を席に連れ戻すお母さんもいます。
門司港駅に着くと、子どもは改札口の近くに設置してある鐘を必ず鳴らします。加減を知らないので、大音量で鳴らします。近くを通る人が絶対びっくりします。僕は頭を下げます。
フェリーに乗ると、絶対デッキに出ます。子どもはじっと座っていることが不可能だからです。フェリーが動いている間も、あっちへ行ったりこっちへ行ったりと動き回ります。「危ない」と大声を出すはめになります。フェリーが唐戸側に着くと、クラゲを見ようとフェリーの発着場付近で海をのぞきこみ、係りの人に怒られます。怒られて陸の方へ行く時も、岸ぎりぎりの所をクラゲを探しながら歩きます。「危ない」と大声を出すはめになります。
海響館に入ると、ちょうどイルカとアシカのショーの始まる所だったので、会場に行きました。イルカやアシカが何かをするたびに、子どもは喜んで拍手をするのですが、気持ちが身体に反映され、だんだん前の方に行ってフェンスぎりぎりの所で見始めるので、その後ろに座っているよそのお父さんから注意され、警備の人から怒られ、インストラクターのお姉さんから笑顔で「危ないぞ」と言われます。
その後、ペンギンのコーナーに行きました。海響館には「ペンギン村」という、アラレちゃんの町と同じ名前のペンギンコーナーがあります。ペンギンが大量にいます。子どもはペンギンがフンをするたびに、「あ、フンをした」と反応します。ペンギン村には2~30分いたのですが、ペンギンの真新しさには最初の5分ほどで慣れるので、「あ、ペンギンだ」と言ってたのは最初の5分だけなのですが、フンをすることには慣れないみたいで、「あ、フンをした」は始終言っていました。ペンギンのフンを見るためにペンギン村に行ったわけではありません。
それから、いろんな魚を見て回りました。ウツボが気に入ったようで、ウツボの水そうを何度も行ったり来たりしました。ウツボはじっとしている間もずっと口をぱくぱくしていました。ウツボの口ぱくに合わせて子どもが「あぁ、もう眠くってやってられないよ」とか、「わあ、岩に体がはさまってしまった」などとセリフをあてはじめました。子どもは周囲の目を気にしないので、けっこう大きい声でセリフをあてます。協調性がないとも言います。僕にも協調性はないのですが、社会経験を下手に身につけているので、水族館でウツボのセリフは言いません。ウツボ役の子どもが「俺、あの魚、食いたい」と言いました。僕はだまってチンアナゴを見ていました。代わりに近くにいたカップルの彼氏の方が、「うん、食べたいね」と答えてくれました。彼氏、いいやつだなと思いました。
全部見て回った後おみやげコーナーに行って、子どもがダイオウイカの人形を買いました。ウツボじゃないんだ、と思いました。

何が言いたいのかというと、ダイオウイカの人形は2000円でした。
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「ファミレス」3/25

今年の夏、僕がやっている「大体2mm」という団体の公演を行う予定で、先日、そのための打合せを、僕、制作の飯野さん、演出の藤本瑞樹くんというメンバーで行いました。ファミレスでいいか、ファミレスでいいや、ということになって、西小倉駅からひたすらまっすぐの所にあるロイヤルホストに行ったら更地になっていました。飯野さんが「あれ、ない。」と言って、みずきくんが「え、あ、ほんと、ない。」と言って、僕が「ない。」と言いました。あると思っていたはずの物が跡形もなくなっていると、人はばかみたいに「ない。」って言うな、と思いました。
そこでもうちょっと車を走らせて、清水のジョイフルまで行きました。平日の20時頃でしたが、店内はけっこう混んでいて、若者の友達連れや、塾帰りっぽい高校生の姿が多く見られました。寝ているおっさんもそれなりに見られました。せっかくファミレスにきたんだからと、僕たちも食べ物を注文しました。みずきくんはジャーマンポテトを注文しました。僕は肉の乗ったどんぶりを注文しました。飯野さんはスパゲティーとハンバーグを注文しました。僕と飯野さんが食べる気満々なのが、みずきくんにばれました。
料理を待っている間に打合せを開始しました。みずきくんがノートパソコンを立ち上げ、エクセルで作った表を見せてくれました。みずきくんはノートパソコンを使って説明をしてくれます。僕はノートパソコンの画面をタッチパネルのようにさわり、当然動かず、恥をかきました。細かく内容を確認している時に、ジャーマンポテトとスパゲティーが来ました。みずきくんはノートパソコンを閉じました。飯野さんもノートとえんぴつを片付けました。打合せが中断しました。僕は特に意味もなく、アイパッドを出して広げました。見せびらかしたのです。みずきくんが気を使って「買ったの?」と言いました。僕は「うん。」と答えました。みずきくんが「へえ。」と言いました。僕はアイパッドをしまいました。どんぶりはまだ来ません。
しばらくして僕のどんぶりも来たから、急いで食べました。みずきくんがジャーマンポテトを食べ終え、次に飯野さんがスパゲティーを食べ終え、僕もどんぶりを食べ終えました。みずきくんがノートパソコンを再び立ち上げようとしたら、飯野さんのハンバーグが来ました。みずきくんはノートパソコンを閉じました。
飯野さんの注文したハンバーグはジョイフルの新商品で、ハンバーグにデミグラスソースがかかっていて、他にもごろごろしたジャガイモと、溶けるくらいまで煮た肉が、グラタン皿に入っていました。おそらくグラタン皿ごとオーブンで焼くので、調理に時間がかかるのです。飯野さんは「熱い。」と言いました。あと、「焦げてる。」とも言いました。グラタン皿で調理されているから、熱くて焦げがあるのは当たり前だと思いました。どちらかというと、それは「売り」です。さらに飯野さんは、「ジャガイモと、煮た肉は食べない。」と言いました。じゃあ、普通のハンバーグを注文すればよかったんじゃないか、と僕は思いました。みずきくんはドリンクバーを取りに席を立ちました。みずきくん飲み物を持って帰ってくると、なぜか宇都宮誠弥と西村さん(宇都宮企画)が一緒にやってきました。宇都宮誠弥と西村さん(宇都宮企画)は偶然、奥の席で、はやまんと結婚式の二次会の打合せをしていたのでした。打合せと言えばやっぱりファミレスだよな、と思いました。
そう言えば先日、ファミレスで派遣会社か何かの面接をしている所に遭遇しました。面接を受けているのは、若い女性でした。面接官も若い女性が二人でした。面接を受けている女性が「具体的に、どのようなお仕事内容なのでしょうか?」と聞いたら、面接官の女性が「複合型商業施設の中を子どもを乗せて走る汽車のアテンドです。」と言いました。面接を受けている女性が「勤務地はどこですか?」と聞いたら、面接官が「主にサンリブです。」と言いました。あぁ、見たことある、と僕は思いました。その後、「和気あいあいとした職場環境です。」とか、髪の毛のカラーチャートを出して、「茶髪はこれくらいまででお願いします。」とか話して、面接を受けた女性は帰って行きました。残った面接官の女性は、「協調性のありそうな子だったね。」と言いました。もう一人が「でも、周りの雰囲気に流されやすそう。」と言いました。僕は、それはポジティブな側面とネガティブな側面を言ってるだけで同じことなんじゃないか、と思いました。面接官の女性も帰って行きました。今は面接もファミレスなのだな、と思いました。

何が言いたいのかと言うと、誰かファミレスをファミリーで使ってあげてください。

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「レッドルームレディオ」3/4

「レッドルームレディオ」の出演者オーディションの応募締切りが迫ってきておりますが、この作品は12年前に初演が行われていて、僕も出演しました。僕が泊さんにあて書きをしてもらった唯一の作品です。この作品に出た数年後に就職をして、あまり稽古に参加できなくなってしまったから、今の所唯一の作品になっています。
どういう役をやったかと言うと、1人で8役やりました。僕が多重人格の持ち主だから泊さんがそういう役をあて書いたとか、そういう話ではありません。1人で入れ代わり立ち代わり、8役演じました。でも誰とも絡みませんでした。最後、はやまんとかがっちにかついで行かれただけで、あとは基本1人で8役演じました。Aさんの役を演じながら、Bさんの役も演じて会話するシーンとかやりました。これは、当時から僕が絡みづらいやつだったから、泊さんがそういう役をあて書いたとか、そういう話です。いや、泊さんの真意がどうなのかは知りませんが、少なく見積もっても3割くらいは泊さんも「こいつ、絡みづらい。」と感じてこの役をあて書いたんだと思います。(他の劇団員も全員「藤原、絡みづらい。」と感じていました。のちに聞きました。みなさん、当時は本当にご迷惑をおかけしました。これからも多々、ご迷惑をおかけすることがあろうかと思いますが、広い心で、どうぞよろしくお願いします。)絡みづらいんです、僕。若いから、なんか勢いはあったんですが、協調性がないので、誰かと絡むシーンをやると空回りしてました。
日常生活も空回りしていました。アルバイトをしていたんですが、クエストみたいな本屋さんで働いてみたいと思って、求人情報誌で本屋さんのバイトを探して、クエストはなかったので他の本屋さんに履歴書を送ったら面接を受けることになってやったーと思って行ったら、敷地面積の半分以上がアダルト関連の商品を扱っているお店で「思ってたのとちがう!」と思いました。でも店長さんのご好意で採用となり、お店に「レッドルームレディオ」のB2ポスターも貼らせてもらいました。女優さんがセクシーなポーズで微笑んでいるポスターに混じって、レッドルームレディオのポスターを飾っていました。けっこうカオスな絵面になっていました。当時劇団員だったコウちゃんから「ムラムラしたやつが公演を見に来るぜ。」と言われました。実際ムラムラしたやつが見に来たのかどうかは知りませんが、お客さんはたくさん見に来てくれてうれしかったです。

そんなレッドルームレディオの出演者オーディションの応募締切りは3月17日(木)です。飛ぶ劇の劇団員も一緒に受けますので、興味のある方は是非ご参加ください。

あと、「睡稿、銀河鉄道の夜」の公演情報を公開しました。
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北海道に行った日記を、こちらのブログに書いています。
内容がいつも以上に飛ぶ劇と関係ないからです。
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「門司港レトロ」1/20

先日、会社の新年会で門司港に行きました。ちょっとした飲み会なんかは部署ごとで行ったりするのですが、新年会は会社全体で行うため、今年は門司港ホテルだったのです。家を出る時にはもう日が傾いていて、バスで小倉駅まで出て、電車に乗り換えて門司港駅に着いたら、もう辺りは真っ暗にでした。遅刻なんかしたら大事なので、1時間ちかく余裕を持って出てきて、時間をつぶすために門司港レトロを歩きました。

普段門司港に来る時は、だいたい家族と一緒に来るので、一人で門司港レトロを歩くのは初めてでした。門司港駅から門司港ホテルの前まで歩き、右に折れて、レトロレトロした辺りに出ました。17時を過ぎているので、人もまばらです。日が沈んだ1月の門司港はとても寒いので、とりあえず建物に入りました。遊覧船乗り場の近くの、門司港レトロっぽさが詰まった建物です(正式名称は門司港海峡プラザでした)。しかし、新年会を控えた男が一人でドクターフィッシュに足の老廃物を取ってもらうのもどうかと思うし、新年会を控えた男が一人で3Dのトリックアートを楽しめるわけがありません。新年会を控えた男は一人でプリクラを撮りませんし、ジブリのキャラクターがいっぱいのお店に入る勇気もありません。手持ち無沙汰すぎて、1回ガチャガチャを引きました。電車のピンバッチが出て、それはちょっとテンションが上がりました。
することがなくて建物を出ると、バナナマンとバナナマンブラックの像が立っていました。しかし一人でバナナマンブラックと写真を撮るハートの強さを僕は持ち合わせていません。スルーしました。新年会を控えているので焼きカレーを食べるわけにもいかず、新年会を控えているので瓦そばを食べるわけにもいきません。おみやげ屋で家族に魚の干物でも買って帰ろうものなら、「県外ならともかく、なぜ門司港で魚の干物を買うんだ。」と奥さんに文句を言われるに決まっています。なんならガチャガチャも言われます。
仕方なく、寒空の下を跳ね橋の方に向かって歩きました。カップルが二人してカメラをかまえ、対岸から門司港ホテルの写真を撮っていました。はっ、そりゃあカップルでなら寒かろうが何をやっても楽しかろう。気分がすでに卑屈になっています。カップルを横目にひたすら歩きました。止まると寒いのです。旧門司税関の壁に、ハートだったり幾何学模様だったりの映像が映し出され、動いていました。ボーッとそれを見ながら歩きました。家族連れが、同じくボーッと映像を眺めていました。家族と来るといくらでも時間がつぶせるのに、なぜ自分一人で来るとこうも時間が経つのが遅いのだろうと不思議に思いました。
旧門司税関の展示コーナーで暖をとろうと思ったら、17時を過ぎているので閉まっていました。展望台はおそらくまだ営業しているのですが、展望台に登ってしまったら新年会に遅刻します。跳ね橋を渡ろうと思ったけれど、跳ね橋を渡ったら30分以上前に門司港ホテルに着いてしまうという、なんとも中途半端な時間になってしまいました。こんなことなら最初から喫茶店に入ってコーヒーでも飲んでおけばよかった。来た道を折り返し、再びドクターフィッシュの建物に入りました。人影はあいかわらずまばらなのですが、すれ違う人がことごとく、見たことのある顔でした。会社の同僚たちでした。あぁ、みんな、時間を持て余しているのだな、と思いました。数人で連れ立って、30分以上前に会場入りしました。

何が言いたいのかというと、「Red Room Radio~Reborn~」の出演者オーディション情報を公開しました。

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「2016年」1/5

あけましておめでとうございます。藤原です。
太りました。
お正月で特別に太ったわけではないのですが、65キロ前後でうろうろしていた体重が、ここ数年で70キロ前後に増えました。お腹まわりがボテっとしています。おやつとか運動不足とか年齢的なものとか、原因はいくらでも思い当たります。
おやつと年齢的なものはどうしようもないので、運動不足を解消することを今年の目標にしました。実は2014年から同じ目標を立てているのですが、14年も15年も全く運動していないので、3年連続で同じ目標になりました。
子どもの冬休みの宿題で、なわとびチャレンジというのがあって、まあなわとびにチャレンジするのですが、子どものなわとびに付き合っているうちに、「うしろ飛び」がかなり腹筋に来ることに気づきました。そして、これなら続けられそうだと思ったのです。続けられそうな運動に出会うまでに2年かかりました。この機会を逃してはならないと、さっそく自分専用のなわとびも購入しました。あとはなわとびを袋から出すのに2年かからないことを祈るばかりです。2016年の僕は、近所の公園で夜な夜ななわとびを飛ぶことでしょう。これでお腹まわりがどうにもならなかったら、2017年はいよいよ、おやつに着手するしかありません。

何が言いたいのかというと、今年も飛ぶ劇場をよろしくお願いします。

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「青木」12/2

飛ぶ劇場の公演「百年の港」が終了しました。ご来場くださったみなさん、ありがとうございました。
僕は千秋楽の日に前説をやらせてもらいました。キムケンのフェイスブックの登録情報を暴露しました。楽しかったです。
今回は「荒物屋」と言って、生活雑貨を扱っているお店が舞台の話だったので、小道具で生活雑貨をたくさん用意したのですが、公演が終わると使用意図がなくなってしまうので、千秋楽の公演終了後、実際にお客さんに格安で販売してみたら、9割方売れて、販売したこっちがびっくりしました。

バラシ作業の休憩中、照明の岩田さんがたまに行く焼鳥屋の話をしていたら、青木くんも休憩しにやってきました。青木くんは「歯が痛い、歯が痛い。」と言っていました。「歯医者には行ったのか?」と岩田さんが言ったら、「行きました。虫歯なんです。」と言っていました。「歯は、早く治したほうがいいよ。」と僕が言って、また岩田さんがたまに行く焼鳥屋のプロパンが爆発した話の続きをしていたら、青木くんがポイポイっと何かを口に入れたのが見えました。チョコです。「うまい、うまい。」と、青木くんは言いました。「うまい、痛い。」とも、青木くんは言いました。あともうちょっと何かを言いましたが、滑舌が悪いので聞き取れませんでした。「虫歯なのに、チョコ食ったらダメだろう。」と、岩田さんと僕がシンクロしました。「いや、どうせ痛いんだから、僕、食べますよ、チョコ。」と、青木くんが強気で言いました。強木くんでした。「新しいな。」と、岩田さんと僕は結論を出して、岩田さんがたまに行く焼鳥屋がリニューアルオープンした話を続けました。

何が言いたいのかというと、「何やってもかわいいかわいい言ってもらえるのは今のうちだけだからな。」っていう青木くんに対するキムケンの名言です。

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「舞台仕込み」11/24

「百年の港」の舞台仕込みを手伝いに、門司港の「旧大連航路上屋」に行きました。
門司港まで行くんだから、昼休憩の時に焼きカレーを食べようと思いました。
JRの門司港駅を降りてすぐに、劇団員の中川ゆかりを見つけたのですが、声はかけませんでした。
9時半過ぎに会場に着きました。よく考えたら集合場所を知りませんでした。中川ゆかりはまだ来ていませんでした。しばらく外でぼーっとしていたら、キムケンが車で来ました。車から降りた瞬間に、「あぁ、タツロウは11時半集合でよかったわ。」と言いました。それは前の日に聞きたかった。
仕方がないので、時間まで控え室でだらだらしました。キムケンが「ニクフェスっていうのを、やってるらしいぜ。」と言いました。「ニクフェスって、肉のフェスですか?」と僕は言いました。「さあ。」とキムケンは言いました。僕はスマホをいじりました。キムケンもスマホをいじりました。コンちゃんがコーヒーを入れてくれました。「ありがとう。」と僕は言いました。コンちゃんが何か言いましたが、ホコリ対策でマスクをしていたので、何て言ったのかイマイチ聞きとれませんでした。僕はニコニコしました。「やっぱり肉のフェスだよ。」とキムケンが言いました。スマホで調べたようです。「じゃあ『肉フェス』ですね。」と僕は言いました。「え、うん。」とキムケンが言いました。コンちゃんが何か言ったけど聞きとれませんでした。僕はニコニコしました。「行ってくれば?」とキムケンが言いました。「全国の肉が集まるんですか?」と僕は言いました。「さあ。」とキムケンが言いました。僕はスマホをいじりました。キムケンもスマホをいじりました。コンちゃんのスマホは窓際じゃないと電波が入りませんでした。中川ゆかりが来ました。マスクをしていました。
その後、仕込みの手伝いをしました。

何が言いたいのかというと、焼きカレーは食べませんでした。

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「百年の港」稽古レポート2 11月12日

何週間かぶりに稽古に顔を出しました。「妖怪ウォッチバスターズ」をプレイするのに忙しかったからです。「妖怪ウォッチバスターズ」は、子供から大人まで楽しめるすばらしいゲームだと思います。ゲームは基本的に一人で楽しむものだと思っているので、今まで、wi-fiを利用しての第三者との協力プレイのようなことは一切やってこなかったのですが、「妖怪ウォッチバスターズ」では、協力プレイをしないとゲットできないアイテムや、協力プレイでないと戦えないボスがいて、子どもにせがまれ、仕方なしに、wi-fiを利用しての協力プレイを行ったのですが、これがまあ面白くて、初めてSNSを利用した時と同じような感覚を味わいました。というわけで、数週間ぶりの稽古場レポートです。
「妖怪ウォッチバスターズ」はニンテンドー3DSのソフトなのですが、「赤猫団」と「白犬隊」という2種類のソフトがありまして、内容が微妙に異なります。「赤猫団」にしか出てこない妖怪もいるし、「白犬隊」にしか出ないボスもいるのです。なので、すべての妖怪をコンプリートするためには、「赤」「白」両方のソフトが必要なのですが、そこで登場するのが「wi-fiを利用しての協力プレイ」です。なんと、見知らぬ人とフレンドになることによって、お互いの持っている妖怪を交換することができるのです!収集癖をくすぐられますね。僕はもう毎晩のように「wi-fiを利用しての協力プレイ」を行っているので、プレイ時間がついに200時間を超えました。なので劇団の作業に全く手がつかず、数週間ぶりの稽古場レポートとなってしまいました。
そろそろちゃんと稽古場をレポートしないと、泊さんや太田カツキから白い目で見られてしまうのですが、「妖怪ウォッチバスターズ」は、実はもうすぐ「wi-fiを利用して」更新データの配信が行われ、新しいボスや妖怪が続々と登場し、もう目が離せない状態です。その名も「月兎組」といい、なんと無料配信なのです。これはもうダウンロードするしかないじゃありませんか。最新の情報を得るために、コロコロコミックも毎月購入しています。新しいボス妖怪に備え、今のうちにレベルを上げておかないといけません。というわけで、劇団の作業もしないといけないし、妖怪のレベルも上げないといけないしで、とても忙しいため、右手でアイパッドを使って劇団の作業を行い、左手で3DSを操って「妖怪ウォッチバスターズ」をプレイしようと思ったのですが、片方の作業を行うともう片方が完全にストップしてしまうので、身を切る思いで、「妖怪ウォッチバスターズ」をプレイしています。劇団のみんな、ごめんね!
稽古では、太田カツキがおしゃれな帽子をかぶっていました。
以上、稽古場レポートでした。

何が言いたいのかというと、「百年の港」で、泊さんや達夫さんや有門さんや鵜飼さんや僕が前説をします。

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「百年の港」稽古レポート10月16日

先日、「百年の港」の稽古に顔を出してきました。久しぶりに団員と顔を合わせるから緊張すると思って、ちょっと遅れて行きました。
長机を口の字型に並べて、みんなで本読みをしていました。はやまんと宇都宮誠弥の隣の席があいていて、はやまんが席をすすめてくれたから座ったけれど、「え、はやまんと宇都宮誠弥、もしかして仲が悪いの…?」と気が気じゃなくて、最初、本読みに集中できませんでした。5分で集中できました。
ちょっと遅れて行ったので全貌はわかりませんが、「百年の港」というタイトルだけに、100年間の話をするのだろうと思いました。2015年~2115年の話ではなく、どちらかと言うと、1915年~2015年あたりの100年間なのではないかと思いました。あと、「百年の港」というタイトルなので、「港」が舞台の話っぽいなと思いました。2115年の話ではなさそうなので、「港」と書いて「スペースコロニー」とは読ませず、地球上の海に面した港のようでした。あと今回、公演会場が「門司港」なのでピンときまして、「これはひょっとしたら、門司港を舞台にした100年間の話なのかもしれない…!」と頭が冴え、長机の上にあったチラシを何気なしに見たら、あらすじの所に大体そんな感じのことが書いてありました。
今までの飛ぶ劇場にはない、かなり史実に基づいた話になりそうです。
太田カツキとは一度も目が合いませんでした。

遅れて行ったけれど、稽古が見れてよかったです。
久しぶりに団員と顔を合わせるから緊張もしたのですが、本当は、宇都宮誠弥が俺に稽古スケジュールを伝えるのを忘れていて、稽古場がわからず、稽古前に一緒にいたいすと校舎の守田くんに「今日、飛ぶ劇場どこで稽古やってる?」と聞いたら「いや、知りません。」と当然わからず、遅れました。

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「金のネックレス」9月25日

実家に帰った時、母が、父の形見の金のネックレスをくれました。
僕は普段、アクセサリーをつけません。腕時計もしません。
そんな僕に、母は金のネックレスをくれました。
金のネックレスは、金なので、重いです。形見としての重さとかではなく、物理的に重いです。絶対に肩が凝ります。肩こりに悩んでいる僕が、金のネックレスをつけるはずがありません。
でもせっかくくれたので、ちょっとつけてみました。
まず、留め具の外し方がわかりません。金のネックレスは、留め具も金なので、爪にぐっと力を入れて外そうとしても、爪が負けます。5分くらい留め具と格闘しましたが、外れないので、輪っかになった状態のまま、頭からかぶりました。途中、ネックレスがくさり状になっている所に髪がからまって大変なことになりましたが、なんとか頭を通り、首の位置におさまりました。
似合いません。
全然似合いません。予想以上でした。鏡を見てびっくりしました。僕は帽子が似合わないのですが、帽子以上に金のネックレスは似合いませんでした。おカネを持っていないのに、見栄をはって金を身にまとっている人に見えました。見えるも何も、その通りです。
金のネックレスをつけた姿を、母に見せたら、無言でした。「あ、こいつ、『似合わねえ。』って思ってるな。」と思いました。何も言わなくてもわかります。演劇人は、そういうのを察する能力に長けているのです。
母が何も言わないので、「なんで金のネックレスを俺にくれたの?」と聞いてみました。そうしたら、「金のレートが高い時に、売ればいい。」と言われました。売れるか!
母は返品を受け付けなさそうだったので、持って帰ることにしました。「持って帰るから、ケースをくれ。」と言いました。「ケースはない。」と言われました。しょうがないので、金のネックレスをスーパーのビニール袋に入れて持って帰りました。
金のレートに詳しい方、高い時に僕に教えてください。
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「休日」9月8日

この前の日曜日、子どもと奥さんが職場の人と野球観戦に行ったので、僕は丸一日、自分一人の時間ができました。僕は一人の時間を定期的に確保できないとイライラするので、奥さんがそのようにはからってくれました。ありがとうございます。
その日は鵜飼さんの「花、盛ル。」を観劇することにしていたので、昼前に家を出ました。バスで小倉に出たのですが、バスの中で高校生が、「担任の先生がめっちゃ怒るから早く卒業してえ。」というような内容の愚痴を言っているのを聞いて、「俺、今年で35になるけれど、けっこう毎日怒られるよ。」と思いました。口には出しませんでした。
平和通りでバスを降り、あまりお腹は減っていなかったけれど、このまま観劇すると、絶対に観劇中にお腹が鳴ると思い、うどんを食べることにしました。「『花、盛ル。』を見ている最中に、俺の腹、鳴ル。」などとどうでもいいことを考えながら歩きました。
丸亀製麺に行こうと思い、商店街のアーケードを小倉駅の方に向かって歩きました。丸亀製麺がアーケード沿いにあることは把握していたのですが、平和通りから歩いてどっち方面にあるのかは覚えていなかったので、賭けでした。確率は50%です。
小倉駅に着きました。50%の確率をはずしました。引き返しました。
丸亀製麺は何回か利用したことがあるのですが、商店街の店舗に行くのは初めてでした。カウンター席のような所に座り、釜揚げうどんを食べました。案の定、白いシャツにめんつゆを飛ばしました。僕はうどんを食べると、ものすごい確率でめんつゆを飛ばします。50%を軽く超えていると思います。
食べ終わるともういい時間だったので、劇場へ向かいました。歩きながら、口の中がなんだかもごもごするなと思ったので、リバーウォークのトイレで鏡を見ると、前歯にがっつりネギがはさまっていました。開演前に鵜飼さんにカッコ良くあいさつするつもりだったので、あぶねえ、あぶねえと思いました。
劇場に着いたらちょうど開場した所で、人がたくさん動いていました。人がたくさん動くと、僕は極力誰とも目を合わせないようにするので、うつむき加減でチケットのやりとりをしました。その時点で鵜飼さんにカッコ良くあいさつすることは忘れていたのですが、ロビーに鵜飼さんが立っていて目が合ったので、軽く会釈だけしてすぐ劇場の中に入りました。ネギがはさまってようと関係ありませんでした。
僕はなるべく、開場したらすぐに劇場の中に入って、2~30分間ぼーっとするのが好きです。「花、盛ル。」の時もぼーっとしていたら、開演の5分前くらいにブルーエゴナクの穴迫くんが入ってきて、僕の近くに座りました。小さい声で穴迫くんが、「おつかれさまです。」と言ったので、僕はくちびるの動きだけで「おつかれさまです。」と返しました。伝わってるといいな。
「花、盛ル」を見て、刺激を受けました。俺も何か書こうと思いました。終演後のロビーはたくさん人が動いているので、誰とも目を合わさずに劇場を後にしました。とりあえず旦過のモスバーガーに行こうと思い、歩きました。僕はお芝居の理解力に乏しいので、歩きながら、あのシーンはどういうことだったんだろうとか、どういうルールで動いてたんだろうとか、考えながら歩きました。考えながら歩いたのでどういう道を通ったか覚えていないのですが、無事、旦過のモスバーガーに着きました。
旦過のモスバーガーでコーヒーを注文し、「よし、俺も書くぞ。」と、ノートパソコンを開いたら、モニターが指紋とかよくわからない汚れとかでかなり汚くて、「こんなに汚いモニターで『花、盛ル。』のような作品が書けるか!」と自分で自分を叱りました。そしてモスバーガーの口を拭く紙で、ちょいちょいとモニターを拭きました。絶対に鵜飼さんの家のパソコンのモニターの方がきれいだろうと思いました。
気合いを入れてパソコンを立ち上げたものの、書きたいことが特になかったので、とりあえずカバンに入れてきた山崎ナオコーラさんの「浮世でランチ」を読みました。
「浮世でランチ」に熱中して、2時間が経過しました。ずっと座っていて腰が痛くなったので歩こうと思い、モスバーガーを出て、商店街のドトールコーヒーに行きました。ミルクレープが食べたくなったのです。
ドトールコーヒーのレジはすいていたのですが、客席のある2階に上がると大混雑していて、失敗した、と思いました。しょうがないので隅っこに座り、ミルクレープを食べ、「浮世でランチ」の続きを読みました。
20時頃に店員さんが来て、「閉店です。」と言われました。早えな、と思いました。あと数十ページで読み終わるのにと、もやもやしたままドトールコーヒーを出ました。結局「花、盛ル。」で受けた刺激は書く方に持って行かず、「浮世でランチ」を読む方に全部持って行きました。
その後、野球観戦を終えた奥さんと子どもと合流し、晩ご飯を食べに行きました。晩ご飯は奥さんとのリクエストで資さんうどんでした。肉うどんを食べました。昼に丸亀製麺に行ったことは黙っておきました。
いい休日でした。
翌日、朝食のパンにジャムを塗っている時に、「あぁ、台本が菊枕か。」と、「花、盛ル。」のシーンの意味が急にわかりました。

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「夢の話」8月20日

僕は一人旅か何かの途中で、重いリュックを背負ってずっと歩いていて、ヘトヘトになっている。何の目的で、何県のどの辺りを歩いているのかもわからない。日本昔話に出てきそうな田園風景の村にやってきて、田んぼで農作業をしている人に話しかけたら、南河内万歳一座の内藤さんだった。「おう、うちで飯を食っていけ。」と言うので、遠慮なく家に上がらせてもらい、蒸したイモをごちそうになった。お腹がいっぱいになったら、内藤さんが「映画でも見に行くか。」と言うので、遠慮なくご一緒させてもらった。内藤さんの家から歩いてちょっと行くとイオンがあって、イオンのシネコンで映画を見ることにした。内藤さんが「ポップコーン、食べるか?」と言うので、遠慮なく塩味のポップコーンをごちそうになった。「見たい映画を見ろ。」と言うので、映画を選んだんだけれど、なかなか決められず、けっこうな時間、悩んだ。その間、内藤さんは踊っていた。その後、映画を見た。何を見たのかは忘れた。映画が終わってイオンから出ると、内藤さんが「もう帰れ!」と言うので、帰った。
という夢を見た。

何が言いたいのかというと、「百年の港」の情報を公開しました。

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今年の頭からサイトの調子が悪くて日記の更新ができなかったので、ここ半年くらいの日記はこちらのブログに書いています。
それより前の日記は、消えました。