秋山実里、退団のご挨拶(4/10更新)

退団のご挨拶

 2年間私の面倒をみてくださった飛ぶ劇場の皆さん、他劇団の皆さん、スタッフの皆さん、舞台を観に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
 私は現在、東京の養成所で演技のレッスンを受けているんですが、つい最近、講師の方から「お前、俺の前でよく物怖じしないな」と言われました。物怖じせずに演技を楽しめているのは、飛ぶ劇場での2年間があったおかげだと思っています。私が劇団に入りたての頃、ある先輩劇団員が稽古中「エンジョイプレイ!」と叫び拳を天に突き上げているのを見て衝撃を受ける、という事がありました。稽古中は1つの場面に対して何通りもの芝居をして、やり過ぎなくらいとにかく芝居を楽しんでいました。これは1つの例ですが、とにかくこんな先輩ばかりでした。こんな愉快な環境の中に2年居ることで、私も「面白いか面白くないかは自分で決めず、とりあえずやってみよう」という精神が自然と…、あ、いや、ココの先輩方と一緒の舞台をやって行くには、「とりあえずやってみる」の精神を身に付けざるを得なかったのです。
家族よりも飛ぶ劇の皆さんと過ごす時間が長かったこの2年間は私にとってとても大切な時間でした。今の私を作ってくれた時間でした。しばらく東京で踏ん張ってみます。2年間、お世話になりました。

秋山実里